2006年5月に下記のような思いで「資料室」を開設しました。
「均等法」が施行され20年、今国会で制定以来2度目の見直し、検討の論議がおこなわれています。
一方、4月1日からは、労働審判制度がスタートし、いじめ続けられた女性労働者をめぐる状況が少しは改善されるかと思わせるような印象があります。
しかし、この10年間で非正規労働者が増大し、女性労働者の2人に1人が非正規労働者という状況になってきています。
また、「均等法」制定とセット改悪された労基法の女子保護規定は、政府・財界による労働力の流動化政策はグローバル化を口実とした規制緩和政策のもと一層拍車がかかり、労働法制は労働者保護法から使用者保護法に変質したともいえる状況になってきています。
こうした、状況のなか、4月から労働審判員となった林裕子(元大阪労連婦人部副部長、全国一般執行委員・婦人部長)と公務員という束縛から、晴れて自由の身となった中居多津子(元大阪労連婦人部長、大阪労連副議長、大阪自治労連副委員長)の二人が大阪ではたらく女性労働者の運動のお役に立ちたいと、婦人労働者の運動に関する資料収集やそれらの分析・検討のための「資料室」を開設をすることとしました。
場所はおおさか市民ネットワークの藤永延代さんのご協力で地下鉄「都島」駅に近いネットワークの事務所の一室をお借りすることができました。当面は資料収集を中心に活動していきたいと考えています。
しかし、「資料」の活用はあまりありませんでした。
2010年5月に「婦人セミナー」を開催し、「資料室」を閉じることを協力者のみなさんにお知らせしました。
その後、せっかくの財産を活かそうと考え、インターネットで「労基法改悪反対、実効ある男女平等法制定」のたたかいや、当時の統一労組懇婦人連絡会の運動についての記述を検索しましたが、皆無といってもいい状態なのを知り「労基法改悪反対、実効ある男女平等法制定」、統一労組懇婦人連絡会の運動、「4.14日比谷集会」などの資料を中心にホームページを開設することにしましたのでご活用ください。
2010年11月吉日
林 裕子
中居多津子
大阪婦人労働者問題資料室とは |