1983年1月 女性が働くとき 〜座談会〜 83年を開く婦人労働運動

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33年間の発言と退出 - 1983年1月 女性が働くとき 〜座談会〜 83年を開く婦人労働運動

1983年1月 女性が働くとき 〜座談会〜 83年を開く婦人労働運動

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33年間の発言と退出
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webmaster 2011-4-13 9:01

1983年1月
女性が働くとき
〜座談会〜 83年を開く婦人労働運動


(労働運動1983年1月号)

有薗 栄子 東京都教組婦人部長
江尻 尚子 医労協常任幹事
金井はるみ 国公労連婦人協議長
岸本 直美 統一労組懇婦人連絡会事務局長
中居多津子 大阪府職労執行委員
松沢 悦子 全日自労建設一般婦人部長
山崎 雅子 農協労連青年婦人対策部
司会 川口和子 婦人労働問題研究家

臨調路線のもとで、いま職場は・・・

川口 新年おめでとうございます。きょうは、統一労組懇婦人連絡会に参加していらっしゃるいくつかの組合の方たちにお集まりいただいています。いよいよ83年が始まったわけですが、近く臨調の最終答申が出されるとか、労基法改悪が雇用平等法とワンセットで秋の国会に上程が予想されるなど、婦人労働者の運動も今年は正念場だと思います。すでにそれを先どりする攻撃もきびしくなっていると思うのですが、職場の状態がどうなっているのか、みなさんは婦人部長さんとかそういう方たちですから、みなさんのご苦労や悩みも含めて、そのへんからお話いただけますか。

江尻 医療の職場は夜勤があるとか人手不足だとかいうのが特徴で、いつもいわれていることなんですが、母性保護が守られず生理休暇もとれないという状況にあります。

最近の特徴としては、実際に病人もふえてきているし救急医療などが住民の要求として病院側に強く求められてきています。そのために、私たちはこれを拘束勤務といっているんですが、普通は朝8時半頃から夕方5時までの通常の勤務があって、それ以外に救急で運ばれてくる患者さんを受け入れるわけです。救急患者というのは応急手術が必要だとか、ともかく急を要する病人が入ってくるわけで、これが夜間に多いのも特徴でしょう。そうするとまず受け付けからレントゲン、各種の検査、手術、薬局とこの5部門が対応するわけだけど、これが看護婦にかかってくる。もともと人手不足の現状で回転するわけですから、夕方5時にやっと勤務が終わっても次の朝の8時半まで拘束されてしまうという状態が起きるわけです。

すでに休日労働違反とか、労働時間の違反、婦人労働者にたいする労基法違反が約80%もあって、非常に労働時間が長いところへなおかつ救急医療ということで、まったく違法な勤務をさせられるという状況がふえています。
それから他の職場とも共通していると思いますが、パートが非常にふえてきていることと機械化が急速にすすんできていることです。事務労働者などはOAが入って非常に大きな影響を受けているし、医療の場合も高度な医療機器が入ってきて秒単位の機会の動作で心臓の手術をしたり、脳の手術をしたりできるようになり、それに対応して機械が管理するとか、機械をつけて生命を維持するということになると、機械に左右されて秒単位の仕事に追われ非常な緊張がつづき、ますます過重労働になっているわけです。本来ならば余裕をもって看護し、生命を救うのが看護婦の仕事なんですが機械的になっているということと労働強化の内容も変わってきているわけです。また私たちは夜勤は複数で1ヵ月8日以内という要求でその実現のための増員闘争をやってきましたが、いまいったような医療機器が入ってきたり重症患者がふえるなかでは3人夜勤、4人夜勤の要求がでてくる。それにたいして経営者側もそれを認めざるを得ないのですが同時に病床数もふやしてくるわけです。いままでは50床で2人だったのが70床とか、あるところでは90床にして3人夜勤にするわけで、本来なら50床で2人なら75床で3人でもちっともふえたことにならず、これでは本当に患者さんの立場に立った医療の充実にはならない状況で、私たちの要求がやっと実現したかなと思うと次の「合理化」がかかってくるという具合で、「合理化」との追いかけっこという状態ですね。

中居 大阪の場合、いまの臨調行革の攻撃と同時にそれを先取りしている岸府政ということでいろんな攻撃があるんだけども、いくつかの事例を報告したいと思います。1つは、医療職場の問題ですけど、いま大阪府当局がいっているのは、ニッパチ体制そのものについては、くずすという言い方はしていないんですが関西経営者協会の労基法改悪の考え方と同じなんです。時間外制限を1日2時間をはずして週単位にするとか、年間単位にするということね。だからこの月8日を年に直したら96回、だから年間通じて96回でワクを抑える。忙しいときだったら月13回やることもあるけども、そのあくる月は5回ぐらいで、年間を平均してニッパチ制度を保てばいいという巧妙な攻撃が1つでてきているのと、もう1つは、やはり重症だとか、高度な医療をせなあかんということは3人、4人夜勤をせなあかんわけです。そういうなかで深夜専門のパートの看護婦を入れるというのが特徴としてあると思うんです。もう1つ、いま自治体職場でパート労働者というか、アルバイト職員というのがたくさんふえてきています。これは岸府政ともからむんですけども、保健所の職場というのは保健婦さんが中心なんですが、看護婦さんもいるわけです。週何回かの何歳児検診だとか、いろいろやるんですが、常時いらないわけで、だからアルバイト職員、非常勤職員、そういう人がいてるわけです。普通、地公法でいえば、引き続き非常勤職員というのは6ヵ月しか雇われない。やむをえない場合でも、もう1回更新できるけれども、1年以上、引き続いて業務がある場合は正職員でなければならないという法律上の規則があるわけです。だから、名前を変えてみたり、いろいろして13年、15年という非常勤の職員がいて、年金の保障もないとか、いろいろ不利な条件のもとにおかれています。

岸知事というのは住民団体とは会わないんだけれども、府民とは会う、個人とは会うということで知事公舎の早朝開放というのをやっています。そこに1人の十何年つとめた非常勤の職員が知事に直訴しに行ったわけです。こんなにつとめて年金も保障もないのはおかしいと訴えたら、岸は「そういうことないようにしましょう」と答えた。その人、なんとかしてくれると喜んだわけです。ところが非常勤の人たちのいっせい首切りを通告してぎた。それは職場の労働組合が頑張ってストップかけたんですけど、そういうパート労働者、弱い部分から首を切っていくというのがいまの状況のなかで端的にあらわれています。

それから大阪ではいま守口市なんかで公立幼稚園を半分廃止してしまうとか、大東市のように公立を全部民間に委託をしていくとかいう問題が起きており、それはたたかいのなかでストップはかけてきているけれども、臨調先取りともいえる事態がいろんな形で起こってきています。逆に特徴としてはそういうなかでも婦人労働者のたたかいで看護休暇制度を実現したり、育児時間の期間と時間を延長させたりという前進面もあるんだけれども、安上がりの行政ということで弱い部分へしわ寄せをしていっているのが自治体職場のなかですすんでおり、いまの臨調攻撃の住民との関係なんかでも、ある程度住民受けするような、全体としては労働条件低下の方向なんだけれども全面的に切り捨てるというんじゃなくその部分はパートにというふうに攻撃というのが巧妙になってきています。

金井 国家公務員は臨調攻撃では1番やられているととろですが、職場の受けとめ方としてはいまひとつというところです。人勧凍結にしても凍結ならばいつかはとけるけれど見送りなんだからと話すと、それではかなわんということで署名運動を1人10人は集めようと動きはじめているんだけれど、公務員はいいじゃないかといわれて壁にぶつかって職場に戻ってきたりして、まだ家族だとか身の回りの人の段階から外に出られない、どうひろげていくかというところに課題がありますね。それでも愛媛の県国公の婦人協の厚生省関係の分会では、婦人の人たちが憤りや意見を寄せ書きして職場の掲示板に張ったりするとかの動きはでてきています。

つぎに第6次にわたる定員削減で婦人の採用がほとんどない、削減分はパートや定員外で補っている。82年2月の調査でも婦人の3人に1人は定員外という結果がでています。それに統計部門や研究所の事務部門、社会保険庁の年金関係では下請け化がすすんでいる。また総理府統計局の国勢調査や事業所調査、労働力統計などをおこなっているところでは24時間の電算機体制をとるためふくろう部隊というのが入ってきており、それにともなって平常勤務の婦人労働者が非常に仕事をつめられてきつくなっており、パンチャーだとか鉛筆でマークをつけていったりする人たちに頸腕症候群などの職業病がふえてきています。それで公務災害認定を申請したところ、つい先頃人事院がこれは公務災害とは認めないという不当な裁定を出してきました。これは最近、他の産業でも事務の合理化がすすんでファクシミリだとかマイコン、オフコン、ワープロなどOAが導入され、仕事の密度が濃くなるなかで、職業病の増大を予見してのことで非常に重要な問題だと思います。

行革をする場合の錦の御旗はなんといっても定員削減なんですが、人が減らされていくなかでいままで取ってきた権利を行使するためには相当頑張らなくてはいけない、とくに婦人の場合は妊婦の通勤緩和だとか保育時間、産休延長部分の行使、これは80年に産後だけ2週間延ばして6週間を8週間にすると約束をとりつけたんですが、人勧が見送られる状況のなかで、民間より先にこんなことはとてもできないと人事院が堂々と言いだしています。ニセ行革のもとで婦人が安心して働けない状態というのがつくられつつあるのにたいして産休問題とか、昇格昇任の問題なんかで、運動がそれなりにすすんではいるけれども、婦人のところでは人事院勧告の問題は親の組合がやるものだみたいなところがあって、なかなか婦人の真っ正面の要求に十分にすえきれないというのが悩みです。

労務管理の強化、過密労働、パートの増加

山崎 職場の状態をいう前に、いま臨調ともかかわって、農業そのものがこわされてきており、食糧の自給率も30%を割るという状態のなかで、さらに農政は農業を破壊していくという方向で推しすすめられているわけで、それにともなって、農協そのものが、当初の協同組合としての性格をどんどんなくしちゃっている。そもそも農協というのは、農家の営農とくらしを守るということでつくられた組織なんだけど、協同の精神をかなぐり捨てて、とにかく農協経営を成り立たせるという形で企業主義化の方向を強めているということがいえると思うんです。その結果顕著にあらわれているのが事業推進で、これがすごく強められてきています。たとえば貯金や共済の推進というのは、まだ少し農協の性格からいってもわかるんだけれど、電気製品だとか、背広だとか、宝石だとか、はては墓石までを女性も含めて深夜まで農家の人のところへ行って、それを売り込み、ノルマを果たさないと自分たちの給料も出ないんだみたいな形でいわれています。

労働条件の問題では農協の職場というのは、農村のなかにある職場ということもあって、すごく地域とのかかわりがあるんですね。生休なんかもアンケートをとってみるとほとんどの職場で8割、9割が生休があるけれどもとっていない。なぜとれないかというと、忙しいこともあるけれど、農家の人は生休とか産休をとっていないじゃないか、農作業をやるのに生休なんかとって家で休んでいたりすることはないんだみたいにいわれる。そういう農村の古さというか、封建制みたいなものとのかかわりから労働条件をきちっと守れないことが1つあると思います。それから、結婚退職制というのも、農協の職場では誓約書をとられたりすることが、結構多いんです。

それから過疎地にある農協で、若い人を順番に雇用していくために、結婚したらとにかくやめてくれ、あなたがやめないと他に職場がないわけだから他の人は県外に出ないといけないんだ、みんなに就職の場を与えるべきじゃないかみたいな形で、結婚退職がいわれるという具合です。

その一方で古さだけではなく、労務管理などは、すごく新しいんですよね。「地獄の特訓」というリーダー養成講習に女性も率先して行かせたりとか、自主管理運動や小集団管理も職場にはいってきています。シスター制度というのもあるんです。これは1つの課のなかで20代後半ぐらいの人を1人選んで、新しく入った人のお姉さんというふうにするんです。その彼女が新しい人たちの勤務態度だとかをきちんと手帳につけていて、報告させるというのがやられている。結局、若い人はいいたいこともいえなくて、ずっと労働組合のほうでも知らなかったんですが、婦人集会をそこの職場でもって分科会をやっていたときに、若い人がちっとも発言しないので、よくよく聞いてみたらそういう制度があることがわかったんです。なんでも相談にのってくれるという形にしておいて、その実きちんと管理していっている。何を考えているのかとか、友だち関係だとか公私含めて、お姉さんという形で管理をしていくというのが職場に入っている。古い面と新しい面をうまく利用した管理が入っているということがいえるんじゃないかと思います。また、他の職場なんかとも共通する面では、最近臨時パートの労働者がすごくふえていて、新しい採用が全然ないところが相当でてきています。農協そのものが性格を変えているなかで、婦人にも新しい形での労働条件の悪化があらわれてきているという気がします。

松沢 私のところは4年前に統合して全日自労建設一般労働組合になって設計事務所の人とか学童保育の指導員とかパート保母、キャディーさん、競馬場の馬券を売る人とかいろんな人が組合に入ってきています。それにしても1番攻撃をかけられている失対の問題では65歳打ち切りを85年には実施するということになっています。65歳で首を切られたら退職金もないし老齢年金といっても2万円ちょっとで、これではとても生きていけない。やめた人のその後の調査をしてみると自殺者が出ている。それに高齢だし、みよりのない独りぐらしの者も多いからご飯の仕度もしないでだんだん動けなくなって死んでいく。65歳打ち切りというのはこういう人を見殺しにすることですよね。それでいま婦人部としてはやめた人にいまどうしていますか、たまには出ていらっしゃいとか声をかける運動をしているわけです。

新しく組織に入って来た人たちというのは、保育所のパートとか学童保育の指導員とかです。
いま学童保育では愛知がいちばん盛んなんですが、1人体制の場合病気になっても休めない、だからぜひ2人体制にしてほしいとか、制度化されていないところでの給料は親が負担するわけで、6、7万円しか出せない。ぜひ制度化してほしいとか、保育指導をするための勉強の時間がほしいとかそういう要求が出てきています。設計事務所の場合などもみんな小さいところなので生理休暇や産休が取りにくい。産休取って出て来てみたらもとの仕事じゃなくて雑用になっちゃう。そうするとみな技術者だから生休は取りません、子どもが生まれるから結婚はしませんなどとなってくるけれど、やはりそれでは駄目だということで、悩みながら解決策を探しています。キャディーさんや馬券を売る人たちは季節雇用なので休暇が制度化されていないのです。子どもの授業参観にも組合の会議にも出られない。そんなときぜひ休暇がほしいという要求だとか、パートの場合は給料だとか身分選別の問題でいちばん腹が立つというのが私たちのアンケートでは多かったですね。

そんななかで立ち食いのうどん屋さんのおじさんやおばさんを組織したうちの仲間たちはすごいなあと思います。私たち婦人部はそういう人たちも抱え込んでいかれる力を持っているし、これからもどんどん力を発揮していかなければと痛切に感じているところです。

有薗 私が昭和31年に教員になったころは、学校の教師ってすごくやりがいがあって楽しくて仕方がなかったんですよ。たった10分の休み時間だってバッと外へ出て子どもと遊んだり、放課後なんかも真っ暗になるまでクラブ活動やってた。ところがいまはみんなゆとりがなくなっちゃっていつも追いかけられている。教師になって本当によかったという思いをするときがすごく少なくなったんじゃないかと思います。

ですからいま心身症や、ノイローゼになる先生が多く、肩がこる、頭痛がする、イライラだとか風邪を引きやすい、腕も痛い、腰も痛いというような健康破壊がすすんでいます。この4年間、鈴木保守都政になってからは、種々の権利への攻撃だとか定員削減がおこなわれ、ますますきびしくなっています。とりわけ小学校の専科の先生が削られ、いまは体育専科の先生がいなくなっちゃった。体育の先生だったらあの子は球技は駄目だったけどマット運動はできるようになったとか、子どもの可能性を十分に掘り起こすことができるんですよね。それは音楽にしても美術にしても、理科にしてもいえるんですが、それらの先生がほとんど削られちゃったんです。

中学校では定数切りくずしの結果非常勤講師が多くなり、その分先生たちは授業を教える他に校務の分担量がふえ、仕事のあいまに授業をやっているのかと錯覚をおこしそうになることさえあります。また、ご存じのようにいま非行問題が激しくなっており万引とか、タバコを吸う、校内暴力が起きると緊急職員会議だ家庭訪問だとかで夜は9時、10時にもなるとか、ああこの1時間無事にすんでよかった、朝出かけるときにきょうはなにもおこらねばよいがとかの思いで学校に向かうというんですね。しかし非行問題はお母さんたちも心を痛めているし、これは国民的課題でもあるので、全教師と父母がいっしょに克服しなければと頑張っているわけです。非行問題では養護の先生のところへも問題が集中的にあらわれており朝からシンナーを吸っていた子が気分が悪くなったとか、朝礼の最中にバタバタ倒れる、それに授業に出てもおもしろくないという子どもたちが保健室にたまりに来る。一方で全校の身体検査や歯や目、耳の検査をやりながら1日40人、多い日は50人も、保健室を訪れる子を1人でさばいていかなければならない。これではやさしい言葉をかけるなんて状況にはまったくないというわけです。

また栄養士さんも減らされて、いままでは3校に2人いたのが2校に1人にされてしまい、やめたら補充しないんですね。だから栄養士さんのいない学校ではどんなことになるかというと先生が授業をやりながら給食のめんどうもみる。牛乳がたりないとかじゃがいもを何�組�百屋さんに注文するとかしなきゃならない。授業中に「先生牛乳何本たりない」となると「みんなちょっと自習して」なんていってあわてで電話するとか大変な状況になってるわけ。

授業中でさえもそのようなことがつぎつぎ起こるからつい「先生いま忙しいのよ」なんてことで、きめ細かく手をかけることができなくなっている。学級通信だとか学年通信で学校の様子をお母さん方に知らせる作業なんかはほとんど家に持ち帰ってやるとかで、こんな状態じゃ年休もとれないし育児時間、生理休暇も取れなくて自分の子育ても満足にできないことになり、悩んでいる先生が多いわけです。やっとかち取ったよい制度や権利も授業の進度や仲間への迷惑を考えると使えない、子どもたちも落ちこぼしてしまう。これでは本当に生き生きした教員生活はおくれないし、教員になってよかったといえる状態ではないわけです。

定員削減のほかに大きな問題としては教科書問題にもみられるように、教育の反動化がすごい勢いですすんでいることです。これは管理体制の強化や地域の反動化の進行ともあわせて、決して見のがしてはならないことです。
こんななかで、やっぱりいま婦人教師が圧倒的に多くなっているわけだから、お互いに悩みが話し合えるような職場をつくろうじゃないかと1ヵ月1ぺんでも土曜日の午後お茶を飲むとか食事をしながら婦人部会を開こうと呼びかけています。

こうしているところでは明るさがでてきているのね。それに非行克服でも女の先生が2人1組になって校内パトロールをやったり、みんなの先生が協力し合って何とかしなくちゃと教職員集団が動き出し父母との連携がとれている職場では明るくなってきていますね。教育の反動化、軍国主義化のなか、いまこそ「いのちと平和の尊さ」を子どもたちの心に育てることを婦人教職員だからこそ一層重視しています。婦人部がおこなう教研集会では、反動化の実態や平和教育の実践もさかんに交流しあっています。

要求のひろがりと運動の前進

川口 そういうきびしい状況のなかで、ではどういう運動をしていらっしゃるのか、これまでにもすでに出されていましたが、どういう前進がみられるのか、その可能性がどこにあるかなどもお願いします。

松沢 私のところはいま、失対打切り反対でたたかっているのですが、その闘争資金として1人毎月1000円ずつ、30ヵ月で3万円積み立てるという方針を大会できめてとりくんでいます。ところが男性の方は、もうどうせ駄目なんだとか、この積み立ては個人のものなのか、利子はどうなるのかとか、理屈が多くてなかなかすすまないの。

だけど女性は、『じかたび』のなかで役員と組合員が1間1答の形でこの間題を扱っている記事があるのだけど、そこのところを仕事場でAさんが組合員、Bさんが役員になって読みあげて、みんなで聞く、そんな形で学習会をやって、よくわかった、首切られたら私たちは生きていけない、働いていくためにはこの積み立てはやらなくちゃならないんだ、これもたたかいなんだっていうふうにすすんでいます。そしてナマ首を3万も4万も切れるものなら切ってみろって、意気もあがっています。ウチは高齢者が多いから、それだけに失対がなくなったらどうしようって、みんな悩んでいます。男の人たちも不安だからいろんなことをいうのだと思いますけれどね。でも女性の方が燃えてます。

この闘争積立金のとりくみをとおしていままでのように組合費だけ納め、それでまかなって行動するという形と違って、労働者1人ひとりが自分たちで貯金をして、自分たちがたたかうのだという姿勢になってきている。そこに運動の新しい前進があるように思います。
それから活動家集団をつくろうというのも組合の方針で出しているのですが、幹部だけにまかせておくんではなくて婦人もみんなが活動家になろう、みんなが何か1つ役を持とうということでやっています。

そういう話し合いをしていくと、それじゃ何か1つぐらいやらなくちゃ悪いから私もっていうことになって、1つ役を持つとやっぱり人まかせとは違って一生懸命になるし、その人自身が生きいきしてくるというふうに変わってきています。こういう活動がひろがっていけば職場も活気が出て、明るくなっていくと思うの。

未組織の人たちの組織化で最近の例ですけど、岐阜県の司支部にオルグに行ってパートの人たちに呼びかけようっていうことをきめて、それには組合に入って身分保障がされたとか、自分たちの体験も入れて組合加入をすすめるチラシをつくるといいって話をしたの。そしたら早速ちゃんと実行して、長い呼びかけ文を書いて、それを1人ひとりのパートさんたちに送って、2人、3人とふやしているのです。パートの人たちはみんな独りぼっちで、私たちが手をさしのべるのを待っているんだと思います。これは司支部だけじゃなくて、保母のパートも、学童保育のパートも、そうやって岩手、千葉、岡山でふえてきています。

川口 そういうふうに外に足をふみ出してとりくむっていうことは、なかなかできないことで立派だと思うのですけど、お聞きしたいのは全日自労の積極的な方針ととりくみに、婦人たちがそんなに一生懸命になるというのは、婦人はまじめだから、素直だからだけかしら。そのへんはどうですか。

松沢 やっぱり自分たちの切実な要求があるからということが1つと、もう1つは婦人たちが実際に交渉するときに人数が少なくてはだめだということがわかった、だから仲間をふやすんだって、そういっているわね。ある支部は最初20人だった、それが30人にふやし40人にふやした。どうしても100人にふやそうという目標を持ってやっています。いくら全日自労建設一般という組織がバックにあるといっても、実際に20人で交渉するのと100人
でやるのとでは全く違う、そういうことが運動のなかで1人ひとりがわかってきているのだと思います。

岸本 統一労組懇傘下では、生協労連や大阪の衛都連なんかもパートの組織化では頑張っています。東京の婦人連絡会は街頭署名をやったし、大阪のパート110番は大反響でしょう。それと同盟がやってるわね、統一労組懇にとられてしまうって危機意識を持っているのね。統一労組懇はちかくパートの政策を出す予定で、婦人連絡会も加わっていますすめています。

川口 同盟の組織方針は、岸本さんがいわれたように組織防衛という観点が前面に出ていて、しかも不安定雇用構造、低賃金構造そのものを打破していくという方向ではない。そこが、労働者全体の階級的利益を守ってたたかう方向でパートの組織化にもとりくんでいる統一労組懇の方針との違いがあると、私は思うのですけれど。それと統一労組懇の場合は、松沢さんの話のように婦人労働者1人ひとりが足を動かして下からもとりくんでいることがすぐれた特徴ね。これをもっとひろげなくてはならないわね。

ところで統一労組懇は、同盟などとはそれから総評などとも違った運動のやり方をつくり出しつつあると思うのですけれど、自治体の婦人労働者の場合はどうですか。大阪府職労とか統一労組懇に加盟している自治体の婦人たちが中心になって全国集会もやっていらっしやるでしょう。

自分たちの運動を自分たちの手で

中居 82年は3回目で450人集まりました。北は北海道から南は沖縄まで・・・・・・。四国の松山へね。北海道の人は飛行機で東京へ出てそれからまた松山まで、十何万円もかかるのね。それでもぜひ行きたいって、ちょうど夏のボーナス支給の前だったので、助役のところへ行ってボーナスを前借りして来た人とか。それというのもいま自治労の方針では職場ではたたかえない。でも横浜市従はじめあちこちで扶養手当を婦人にもよこせとか、男女平等の問題にしでも具体化してすすんでいるし、看護休暇もあちこちでひろがっているでしょう。それなのに自治労からはニュースもおりてこない、どういうたたかいやってかちとったのかもわからへん。そこでそういう集まりへ行って聞きたい、知りたい、話し合って展望をつかみたい、そういう期待が高まってきているんだと思います。

労基法改悪にしても攻撃はきびしくなっているし、要求は切実になっているし多面的にもなっていますよね。だけどこういう情勢のもとでは、いままでの総評自治労の運動では要求が実現しなくなっている。いままでは指令が上からおりてきて、署名しろとか、そういう運動しか経験してこなかったわけです。そこでこれからは要求をとろうと思ったら自ら新しい運動をつくり出していかなあかん。たとえば大阪統一労組懇の婦人連絡会で署名をとりくむにしても一から勉強です。請願署名にするか、要求署名にするか、どっちがどうなのか、そのへんからね。いままではおりて来たのを署名すればよかったけれど、自分たちでやっていくなかでみんな勉強もするし、訓練されてきています。自分たちでやった署名だから自分たちで国会へ持っていく。これもいままでは動員で、あの先生のところへ行ってこいと割り当てられて行って終わりだったけれど、いまは国会議員だって何百人もいるんだから、この間題ならどこへ持って行くか、大阪ならまず大阪出身の議員全部にあたろうとか、高い旅費使ってきたんだから、衆参両院の婦人議員全部にも行こうとか考えてやるわけね。

ところがたとえば社会党議員のところへ行ったら、自治労から聞いてないから受け取れへんといわれた、中身も議論せんといて、おかしいやんか、という具合で若い女性たちが怒り出したりしています。総評自治労の指令と動員の運動と違って、統一労組懇でやるのはだからシンドイ面もあるけれど、自分らでやる運動だから執着が出てくるし、反応もいままでと違ってぐっと感じる。特定政党支持のまちがいも実感としてわかってくるわけ。

さっきの扶養手当、扶養認定の問題も、自分たちでたたかってみて、妻の賃金が夫の賃金の130%を超えなければ、妻を扶養者に認定できないという厚生省通達がある、この壁を打ち破らなくてはあかん、それには国にむけても要求つきつけて、1つの組合だけよりもほかの組合も一緒に統一労組懇で、っていうふうに運動の視野も、上にも横にもひろがっていますね。

大阪統一労組懇婦人連絡会の要求署名も、1回目は自分たちだけの要求やったけれど、昨年は非常勤の電話交換手さんなんかも含めて話し合いをしたりして、パートの問題も要求に入れるとか、運動の領域もひろがってきているのじゃないか、私はそういうこと実感として感じるのね。与えられた運動じゃなくて自分たちの運動を、ゼロか100かじゃなくゼロよりも1、1よりも2というふうに運動を積み重ねてきている。婦人らしさがそのへんにあるんじゃないかって思うんです。

岸本 大阪は婦人連絡会も中央よりも早くからつくられていたし、府職労の母性保護講師団とか、全国でも大阪に学んでいることが多いわね。ファイトもあるけどガメツさもあるんじゃないの。やったら損をしない・・・・・・? (笑)

中居 それはある。婦人連絡会も自分たちの組合にトクになるような運動をやってます。

一同 それは大事なことね。

岸本 中央の婦人連絡会が生まれたのも義務や義理からじゃないわ。1968年の末に労基研報告が出て、これはたいへんだ、ウチの組合だけ頑張ったって太刀打ちできない、みんなでやらなくちゃ。総評は何もやりそうもない。それじゃ私たちでやろうか、っていうことでみんな燃えたのよね。自分たちの婦人部にトクになる運動だったから、必要だったから。それが始まりだったわね。

一同 そうよ。

川口 婦人連絡会の運動の原点ね。その婦人連絡会に参加することを、82年の大会方針で正式に決定されたのが農協労連。一方では労働戦線の右寄り再編がすすんでいる状況のなかで・・・・・・。山崎さんいかがですか。

山崎 うちは婦人部を確立しているところはごくわずかで、全国的な婦人協議会とか活動の母体になる組織が弱いし活動の経験も浅いという現状で、みなさんと足並みを揃えてやっていくのはなかなかたいへんです。でも臨時パートがふえたり、オンライン化で機械が導入されるなかで中高年女性がどんどん切り捨てられたり、いろんな形で婦人のところに矛盾が集中してきているし、何とかしなくてはという思いが盛り上がっています。農協労連が主催して働く婦人の全国集会というのを82年で15回重ねてきていますが、13回ぐらいから少し性格が変わってきて「見つめよう農協の職場、考えよう私たちの生き方」というスローガンを掲げるようになっています。それまでは、婦人問題というと生休、産休とか母性保護問題などが中心だったのが、この2〜3年はそれと一緒に、推進ノルマがきつくなってきたのはなぜなのか、農家の人たちに嫌われてまでなぜその業務推進をやらなくちゃいけないのか、そういうふうに自分の仕事、農協という職場をみつめ直し、農家のためになる仕事をしたいというようなことが婦人のあいだからも出始めて、婦人の要求が「全面発達」してきたといえるのではないかと思います。それと辛いことなんかあると「私、結婚したらやめるわ」という人が多かったのが、そういう逃げてしまう弱さ、それは歴史的、社会的なものの反映でもあるわけですが、いまは逃げないで、働きつづけるためにいろんな問題を自分の課題として背負い始めた、そういう変化、成長とも結ぴついているように感じます。そして、背負いこんだ自分の課題、自分の要求を実現できる組織をつくっていこうじゃないかと、いま職場で婦人部づくりをすすめています。まだこれからという段階なのですが、そういう女性の成長と力は、ほんものの労働組合づくりに大きな影響を与えるだろうと思いますし、これから婦人連絡会に参加してやっていくなかで、農協の婦人の活動もきっとよい刺激を受けて前進するだろうと、期待しているところです。

江尻 婦人の要求の「全面発達」といわれたけれど、よい仕事をしたいという要求は、医療の場合はもともと強いのね。全医労は看護婦の夜勤協定は月10日以内しか取れてないのだけれど、10日の協定を守るのがたいへん、やめていく人もいるし産休にはいったり、そのたびにそれを補充させるたたかいを組むわけ。1人夜勤でなく2人夜勤にしろということもね。増員要求は自分たちの労働条件の問題だけど、それよりも2人夜勤にしないと患者さんの生命が守れないというところからたたかいが起きています。スト権がないから団交でやるのだけれど、子持ちの婦人も、準夜勤あけの夜中の1時からでもみんなかけつけてきて徹夜団交やってかちとるのだけれど、交渉もみな自分の権利のことだけでなく医療の中身でいうの。患者さんの身体をふいてあげたり清潔にして、食べて、寝て、排泄をしてという基本的な人間の生活を世話して早く回復するようにしてあげるのが看護婦の仕事なのに、いまはそれができない、注射と検査に追われっ放し。それでちかごろは交渉にそなえて何ヵ月もかかってデータをとるの。注射が1日何本、ガーゼ取り替えとか処置が何回、書類記入がどれだけ、検査がどれだけ、手術が何件、患者さんのそばには1日何分しかいけないとか、医療内容、看護内容のデータを示して交渉すると病院側も増員を拒否できなくなるわけよ。私たちが本当に誇りのもてる仕事とは何なのか、患者さんの立場に立った医療を守るにはどうするかというところへ目を向けて、そういう運動をしたところが要求も100%ではないけれど前進しています。

中居 たしかに婦人の要求が生休とか産休とかだけでなく、ひろがっているし、運動の領域もひろがっていると思うけれど、よい医療を守るとか、人勧凍結反対とかいうのは労働者全体の問題でしょう。婦人部だけの問題じゃない。それから労働戦線の右傾化にたちむかって、階級的ナショナルセンターを目指さねばあかんという歴史の転換期に立っているということを考えて、労働組合運動のなかで婦人部活動はどうあるべきかという位置づけを、いまもう1度整理しないとね。それが婦人連絡会の運動にもかかわってくると思うの。私とこは、かんかんがくがくやってますけど、私は親組合にも「全面発達」してほしいわ(笑い)。

だってILOの「家族的責任を有する男女労働者の機会均等及び待遇の平等に関する条約」にしたって、家庭や育児の問題は労働者全体の問題だっていっているやないの。婦人の方が要求が切実やから婦人部がいままでは一生懸命やってきたけど、婦人部まかせでしょう。

岸本 それはあるわね。統一労組懇の組合でも、婦人労働者の問題をきちんと位置づけているなら執行部にも婦人の役員をきちんと坐らせるべきなのにそうなっていない。それは坐る人がいないからだというふうにすりかえられたりして・・・・・・。

江尻 でもね、婦人自身もそれだけの力量を持っているか、そこまで達するだけの運動をやらなくちゃね。そういう婦人部活動がいま必要なのじゃないかしら。

有薗 そう。婦人も1組合員なのだから、都教組なら都教組の方針を婦人の立場でどう具体化し、実現していくか、むちろん婦人の独自要求も織りこみながら、そこに婦人部の主体性があると思うわ。婦人労働者のめざめは、いま広範囲にひろがっているのだから、婦人部が本当に力を結集して出すべきと思うわ。

金井 国公は賃金の男女平等要求は昇任昇格の問題が中心になるのだけれど、格付けを上げていくということは仕事とのかかわりなしにある程度まではいけるけれど、それ以上は当局の職務職階制のワクのなかではすすまないのよね。そこでは婦人の側が自分のやっている仕事を見つめ直していくことと、職場を守ることを結びつけていかないと切り開けない。そういうところへ婦人の目はたしかにひろがっているのはウチも同じ。だけどそういう要求のひろがりが労働組合全体のなかにちゃんとすえられているかというとそうはなっていないわね。資本の側も差別をつくっているけれど、労働者のなかでもその差別を認めあっているようなところもあるでしょう、ある程度。たてまえとしてはおかしいといっても現実にはこの程度の差ならばやむをえないとか・・・・・・。そこのところを突破するには、婦人自身が、これでは間尺にあいませんと、もう1つも2つも頑張りが必要じゃないの。全労働者の3分の1の勢力の婦人の活動が3分の2ぐらいにみえるぐらいに。まわりからみてもなるほどと、たよりになると思わせるような状態を私たち自身がどうつくっていくかだと思うわね。

川口 両方が必要なのよ。労働組合が婦人労働者の闘争エネルギーを正当に評価し、発揮できるようにもっと積極的にとりくめば、婦人労働者は統一労組懇のめざす階級的労働組合運動の誠実な担い手になるし、労働組合の力はもっと大きしなるでしょう。同時に婦人の方も婦人部も、階級的ナショナルセンターをつくっていくという、新しい労働運動の担い手にふさわしい主体的力量を高めていく努力を自らもしなくてはね。いままでのお話をうかがってそういう方向に婦人労働者も運動もすすんできていると私は思いました。そして統一労組懇はほかに比べれば、婦人の問題についても努力はしているでしょう、82年の幹部教育講座でも。岸本さんいかが?

岸本 そうね。男女双方を対象にした82年秋の第1回幹部教育講座に婦人の問題も入れて、労働運動全体の問題の1つとして勉強する、とくに男性幹部が理解する、そういう基盤をつくろうとしていますね。それから82年末の臨時総会で統一労組懇の代表委員にも婦人が加わりました。それには婦人連絡会が3年間頑張ってきた、十分とはいえないにしても、それも影響を与えていると思うし、自信もちたいわね。82年秋には『働く婦人と臨調』のパンフもつくって、統一労組懇全体の運動課題を婦人の立場からもとりくんで、婦人連絡会は一定の役割を果たしてきたと思うわ。ほんとにうれしいくらい好評でした。全国縦断大行動で三重へ行ったとき、あのパンフをコピーして男性たちが街頭宣伝用に持っているのには驚いたわ。「わかりやすいし、すぐ使える」っていうの。もう3万部売れました。統一労組懇以外の職場にもひろがっています。裏表紙につけた要求ハガキもぞくぞく集まってきてます。

地方の婦人連絡会も、京都では看護休暇の請願署名をわずかな期間で2万人分と、150団休の賛同署名を集めたり、北海道では道議会に差別撤廃条約批准決議を採択させたりしています。だんだんまわりの人たちにも婦人連絡会の活動が目にみえるようになってきていますよね。

労組婦人部の確立と婦人連絡会の強化を

川口 最後に、新年の抱負をひとこと、どうぞ。

有薗 いろいろ忙しくなってきた。健康も破壊されているというような現状や非行の問題にしたって、すごく管理体制が強くなってきたというような問題だって、何が原因になっているかといえば、やっぱり元をたどっていけば臨調路線だ、ニセ「行革」だというところになるんです。そういうようなところまではっきり見据えて、私たちの運動はこれから発展できる状況を押し上げていく運動なんだというところがみんなにわかってもらえるような、そういう運動を今年は積みあげていきたいと思います。

毎年1回定員要求集会というのを婦人部でやっているんですけれども、この臨調粉砕こそ私たちの要求実現の道なんだということで、82年は教職員組合婦人部の運動のワクを越えて統一労組懇の全国縦断大行動の一環としてこの定員要求集会を位置づけて成功させたんです。やっぱり臨調の攻撃の実態なんかも集会のなかで明らかにするなどしてやったんだけれどもそしたらみんな燃えたのね。

職場のなかに、ああ、これが統一労組懇の運動なんだな、ということが感じられて成功したのは本当によかったと思うんですよ。そういう意味では、東京の統一労組懇の婦人連絡会としても、自分たちの要求実現の問題、これがもう統一労組懇の運動なんだ、イコールなんだとね。そういう運動を積みあけていくことがすごく大事なんじゃないかと思っているんですよ。職場に渦巻くさまざまな要求と地域、父母の要求を1つにして教職員組合婦人部だからこその運動を積みあげたいと思います。

金井 やっぱりいつも感じるのは職場のなかが明るくなっていく運動をやっていきたい。国公の場合、とにかく職場でしこしこやる、決まったことだけ、上からきたことをやるというんじゃなくて、職場の1人ひとりが自分は何がやれるかということで参加していく運動、自分がやる運動というのか、そういうのをまとめる側としては具体的にきめ細かく提起をして、そのなかで創意工夫してやってもらうということじゃないかなと思うんです。最近少しずつ地域とのつながりというのが、自分らの問題を訴えに行くとか争議団やなにかの訴えを聞くという形で職場単位でひろがってきています。そういうところも1つの芽だし、いま臨調パンフなんかも大分売れてきているし、非常に評判いいし、学習会も少しずつ始まってきているし、こういう前進面を大事にして、自分の要求を人のところに行っていえるような組合員、対当局にはいえるけれども、同じような働いている仲間にいえない。そこのところがいい切れていくような運動というのを職場からつくっていきたいのです。あと単産としてはそういう運動を結集しながら、県段階での婦人の組織づくりをより意識的にやって、いまはまだ1ケタだからせめて2ケタぐらいの県段階の婦人の組織づくりを当面の課題にしたいと思うんです。

松沢 失対の仲間がだんだん減っていくなかで、若い労働者をふやしていかなくちゃいけない。仲間たちが本当にエネルギーを出し切っていくために婦人活動家集団をつくりながら、失対の仲間と若い人たちがお互いに刺激しあって生きいきした運動にしたいと思います。
執行部が知らないうちに婦人部が労働戦線って何だろうと、パートの人たちも講師を呼んで学習会をやって、臨調とはこういうものだとか、労働組合はこういうものだということがわかってきた、ということが出されているの。パートの人たちの要求も入れながら、組織を大きくし、私たちは新3年闘争の2年目を迎えているので、臨調攻撃を打ち破っていくためにもがんばっていきたいです。

山崎 農協の労働組合の場合は組織の婦人部がはっきりしていないということで、仲間の話を聞ける幹部、活動家の核づくりとか、婦人の要求を自分たちの手で要求していく活動づくりとか、そういうことが当面の課題になると思うんですけれども、農協という職場の性格からも地域に根ざした活動が大切で、地域の農業再建をめざし農協のあり方を見直す活動とか、地域に足を踏み出していく活動をやっていかないと、ただ組合長が悪いとか、会長が悪いということではすまなくなってきている。執行部の状態もそういうふうになってきているし、それぞれの労働組合で婦人労働者も農協の婦人部と交流や学習の場を持つということも当面これから考えていきたいと思っています。

江尻 臨調の姿というか、内容がいまみんな学習しながらようやくわかってきたし、こうしちゃいられないんだという自覚がだんだん強まってきているでしょう。そのなかで婦人部がいままでの権利も全部臨調で奪われるということも実感としてわいてきているから、そこで婦人部の重要性や役割ももう1度見直されていくと思うし、それで婦人部が停滞しているところはもう1回やろうと、できていないところはつくろうというテンポが早まると思うし、チャンスだとも思います。医労協は婦人は多いけれども、まだまだ婦人部が弱いですから、ぜひ形あるものにしていきたいなと思っています。

統一労組懇については、医労協の場合は参加していくという方針だけれども、実際に足がついていかない面もあるので国民の医療を守っていくという観点での運動、それが統一労組懇の運動だと思うので、婦人部でもそのへんはきちっと運動の方向としてとらえてやっていきたいと思っています。

中居 2つですね。1つは大阪の婦人連絡会もここのところちょっと低調ですので、また83年は全国に先がけて何か新たな展開をしたいということ。もう1つは、統一労組懇の婦人が中心になって亀田革新府政をなんとしても実現していきたいというこの2つです。それから、これは私の抱負というよりも期待なのですが、婦人連絡会も3年たって地方の婦人連絡含も20都道府県にできているけれど、中央・地方の婦人連絡会の運動を結合して前進させるために、それぞれの産別の機能をもっと強めることが必要になっていると思いますね。

岸本 12月14日に全民労協が発足した。そのもとでの83年春闘になるわけだけれど、臨調を推進しようという同盟寄りの路線では婦人労働者の利益も要求実現も期待が持てるわけないでしょう。だとしたら、やっぱりいまこそ本当に統一労組懇の運動を多くの未組織労働者を含めて組めるような、そしてそれを婦人の分野でどういうふうに進めていくかということが大きな課題になると思うの。そういうなかで83年春闘に向けて婦人連絡会は、労基法改悪反対、真の雇用平等法制定など統一労組懇の婦人だけでなく全国の婦人労働者のためにがんばるのだという気概をもって、共通の課題に向けての運動をもっともっと発展させたいということが1つ。臨調とのたたかいも、私たちのパンフをもっとひろげながら、宣伝と学習からさらに行動にまで83年春闘では高めていきたいですね。

もう1つは統一労組懇ももうナショナルセンター的な運動をしているわけだし、それにふさわしい婦人連絡会の運動でなきゃいけないんだけれども、実際にはなかなかそうなっていないし、それに向けての態勢づくりを強めていかなくてはならない、そういう時期だということを痛切に感じています。中央も地方もね。地方の婦人連絡会も今年はもっとふえると思います。そうなると中居さんもいわれたように中央、地方の連携プレーを強めることが課題になってくるし、単産婦人部の役割もますます重要だと思うし、それぞれの婦人部の運動の前進にはどうしても婦人連絡会の強化が必要なのだという方向で、みなさんとともにそういう婦人連絡会にしていきたいと思います。

川口 軍拡臨調推進の中曽根ファッショ内閣が誕生し、83年はいよいよ政治決戦ですね。婦人労働者の力のみせどころ、みなさんのご健闘を期待します。長時間ありがとうございました。
 

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