1990年9月 大阪労連大会発言

33年間の発言と退出 - 1990年9月 大阪労連大会発言

1990年9月 大阪労連大会発言

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33年間の発言と退出
執筆 : 
webmaster 2011-5-19 15:46

1990年9月
大阪労連大会発言

婦人部は議案書P9.95にあるように3月8日の国際婦人デーの日に結成大会を開催し活動を展開してきました。

そのなかでも、国鉄解雇撤回闘争においても、婦人部独自のとりくみとして、7月8日〜10日の3日間国労の婦人オルグ2名を受け入れ、府下10数箇所の職場オルグの実施と、オルグ団激励集会を開催してきました。こうした取り組みは京都、愛知にも連動していき、全労連・大阪労連に国労が加盟している全国的にもおおきな意味をもっている大阪としての役割を大きく発揮したとりくみだとかんがえています。

大阪労連婦人部の6ヶ月の間のたたかいのなかで1月に結成された北河内地区協議会婦人部を皮切りにそのご堺労連、富田林東部労連に婦人部が結成され北摂地協はじめいくつかの地協・地域労連において婦人部準備会が結成され婦人部の確立にむけ準備がすすめられていることを報告しておきます。

次ぎに、方針部分について意見をのべます。

大阪にはたらは婦人は112万人となり、年令構成も10年前には29才以下が46.1%であったものが今日34.3%と減少し、逆に35才〜49才の部分が36.4%から46.7%へし増加し、一方では、はたらは婦人の4.5人に1人が単独もしくは主に家計を支えているとしたこれらの数字は、まさに、職場でも家庭でも重要な役割を担っていることを物語っています。

しかし、人べらし「合理化」による過密労働、男性並の「括弧」つきの平等や臨調「行革」による福祉や医療の切り捨ては婦人労働者に重くのしかかってきており、「人間らしくはたらき、人間らしく生活する」という要求スローガンはまさに婦人の切実な願いです。

そして、この「人間らしくはたらき、人間らしく生活する」という内容をもっと深めて論議すべきだと考えます。医労連の高橋さんの発言にもあったように看護婦の夜勤をはじめとして、保母の乳児や幼児を相手とする長時間にわたる中腰の仕事、教員のプール指導や登山授業、一般の事務職にあっても老眼鏡をかけてのOA機器の作業など体力の個人差はあったとしても50才を越えると耐え難い勤務や労働です。

こうしたことは、婦人の場合昇任などの差別が現存している現状のなかで定年までつづきます。昇任の差別は賃金問題にとどまらすきびしい労働がつきまとってくるのです。交替制勤務、深夜労働、そして家族的責任を背負って労働しているのです。西淀病院の田尻先生は、女性が長生きするといわれているが、60年代以降婦人労働者が急激に増え、今日苛酷な労働条件においやられているなか、10年、20年後の平均寿命は大きな変化が現れるのではないかといわれました。また、大阪の市町村職員の平均年金受給期間は6年といわれています。

交替制勤務や深夜労働をしなければならない労働者の労働時間はどうあるべきか 、苛酷な状況にある婦人労働者の年金制度はどうあるべきか−まさに「人間らしくはたらき、人間らしく生活する具体的要求づくりが求められているとおもいます。そうした点でP22の4にある65才の定年延長要求は言葉足らずではないでしょうか。65才まではたらき続けることが人間らしいといえるのでしょうか。

一方でP26の社会保障のたたかいの項に年金制度にたいする具体的要求の記述がないのでより強くそのことを感じるわけです。わたし達は年金制度では女性の55才支給開指へ元に戻せとを要求します。なぜ健康保険の改悪に対しては、翌日から元に戻せとたたかっているのに年金ではそうならないのでしょうか。婦人差別撤廃条約でも「完全な平等が実現するまでの特別な措置はこれを差別とはみなさない」とあります。まさに婦人のおかれている現状からくる切実な要求と全労働者的要求実現とを結合させるたたかいと政策提起が求められているとおもいます。女性が人間らしくはたらき、生活するとき男性もまた、人間らしくはたらき、生活できるのではないでしょうか。

最後に3点第1は重要なたたかいである知事選についてですが、わたし達も全力をあげてたたかおうと大阪労連婦人部は12月6日は府立労働センターで知事選勝利婦人労働者決起集会を開催します。これまで婦人労働者はそれぞれの単産、地域において、労働者連絡会や婦人連絡会に結集して知事選をたたかってきました。大阪労連ができた今日「明るい会」やさまざまな分野ごとの運営にもローカルセンターとしての役割や位置付けというものが求められていると考えます。早急にこの問題での討論、協議の場を作っていただきたい。

次ぎは、来年7月27日第37回日本母親大会の全体会が大阪城ホールで開催されることになりました。是非みなさんのご協力というかいまから覚悟のほどよろしくおねがいします。

3つめは、日本シェーリングのたたかいも新たな段階にはいり闘争支援共闘会議では、高裁差し戻しの部分においても全面勝利にむけ会社にインパクトをあたえる一大行動として本社前の座り込み行動を計画しています。これは淀川にある本社ではなく、ドイツのベルリンにあるシェーリングの本社前でやろうというものです。11月下旬という大変忙しい時期になりますが、大阪労連婦人部としても積極的に取り組んで行きたいと考えています、代表派遣にあたって各単産、地域労組でのご配慮をおねがいして発言を終わります
 

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