みなさん今日は、午前中の4つの分科会での討論や交流・学習で、大阪のはたらく女性の実態が様々出されたことでしょう。
はたらく女性の集会の歴史は、戦後第1の反動攻勢の下、世界の女性と連帯して、はたらく婦人の交流・学習の場として取り組まれてきました。
当時は、憲法や労基法、地方自治法など民主的法制度の確立に対して、さまざまな反動攻勢がおそいかかり、労働組合婦人部に対して、アメリカ占領軍から解体指令がでるなど、はたらく女性は組織活動面で「冬の時代」を迎えました。
これは、何時の時代も女性が集まり、話し合うことから出てくる『女性のたたかうエネルギー』を権力は忌み嫌うからに外なりません。
当時と今日の情勢を比べれば、当時より一層、平和にしろ、民主主義にしろ、さらには女性たちのたたかいで培ってきた、はたらく女性の労働環境などいづれもが、自・自・公体制の下で、その基盤が根こそぎ奪われそうになってきています。
不況と雇用不安が進行する中での政府の経済対策は、リストラを奨励していくものでしかありません。しかし、私たちはそれに甘んじ、がまんするほどお人よしでもありません。
今「癒し」という言葉と「リベンジ」という言葉がマスコミを賑わしています。これは、何か個人的防御を促す、危険な兆候ではないでしょうか?
本日の資料にも沢山入っているように、「たたかい、抵抗し、権利を守る」そんな女性たちのたたかいこそ、社会の大きな流れにしていかなければなりません。
60年代、70年代の争議団のイメージは、中小企業の分野でのたたかいが男性を中心に多く見られましたが、今日は、関電、三和、大証など大企業を相手に果敢に戦う女性の姿があます。
激動する世紀末に、21世紀を展望したたたかいがもとめられています。
今、20世紀論がにぎやかに論じられています。「戦争の世紀、人権の世紀、環境破壊の世紀、映像の世紀、化学物質の世紀」などなど。
来年6月は、第5回世界女性会議がニューヨークで開催されます。ここでは、1914年ジュネーブ協定以来平和と人権の連綿と積み重ねられてきた20世紀の世界の女性のたたかいの集大成の場としなければなりません。
21世紀をどんな世紀にし、女性の働き方や社会環境をどう作っていくのか?女性ひとりひとりが歴史を作ってきたのだとの、確信の上に立ち、本集会もそれに相応しい内容や形態に発展さしていく、討論を呼びかけます。
最後に、皆さんもご承知のように、6月24日大阪市交通局協力会を相手に定年差別をたたかってきた山根さんが最高裁で勝利しました。しかし協会もそれを指揮する大阪市も山根さんに謝罪するどころか職場復帰に関しても期間を明記しない研修の押し付けや、定年年齢にまたもや差をつけようとするなどの態度に終始しています。
全面解決にむけ、本集会の名において、交通局、協会に要請決議を送りたいと考えています。案文は実行委員会事務局に1任いただくことを提案して主催者のあいさつとします。皆さんの賛同をお願いします。